AZIKのこと

ikami2005-06-22

 実に唐突な話なのだが、最近日本語の入力に飽きてきた。
 
 俺はいわゆるQWERTY配列ローマ字入力で日本語入力を始めてから、かれこれ15年余りになるかと思うのだが、そりゃ15年もやってりゃ飽きるわな。
 
 というわけで、違う方法を探ってみることにした。
 
 まぁまず最初に思いついたのは、QWERTY配列をやめてDVORAK配列(写真)にすることだった。これは実際に実行すべきかどうかかなり悩ましい。というのは、DVORAK配列に慣れるということは、自分のPCを使う分にはいいのだが、他人のPCを使う場合や、サーバルームなんかでサーバを触るような場合、DVORAKに慣れていることが障害になる可能性が考えられるからだ。
 
 DVORAKに慣れた手に、突然QWERTY配列に戻れと言われて手が言うことを聞くものだろうか?ただでさえ俺の手は時に自分の意に反する行動を取ることがあるというのに。寝て起きたら右手に血まみれのナイフが握られていたなんてこともザラなのである。嘘だけど。
 
 DVORAKを覚えるにしても、最初のうちはキートップDVORAKにしておかないと難しそうだ。そのためにはキートップを差し替えなくてはならず、これはかなり面倒な感じである。
 
 というわけで、DVORAKはとりあえず見送る。そのうちまた飽きたら本格的に考えよう。
 
 となると、英字はQWERTY配列を維持しつつ、日本語入力の方式を変えるということになる。まぁカナ入力は数字が打ちづらいので論外。どうせカナを打つならMSXで慣れた50音配列がいいな。
 
 いろいろ調べてみると、AZIKという入力方式に行き当たった。これはローマ字入力の方式をある程度維持しつつ、ローマ字入力において使われない文字列を新たに拡張キーとして割り当て、キーストロークの少ない入力を実現しようというものだ。
 
 たとえば、「にゅうじょうけん」と入力するには普通「nyuujoukenn」などとローマ字入力するのが普通だが、これを「nghjpkd」という入力で「にゅうじょうけん」を実現させる。11打鍵必要なところを7打鍵で実現できるわけで、これは覚えれば効率的である。
 
 AZIKの良いところは、今までのローマ字入力をほぼ引き継げるところである。要するに、今までの手が馴染んだ入力方法をそのまま入力しても同じ入力ができる。自分の覚えた特殊キーを意識して使うこともできるし、そうしないこともできる。これは移行がしやすそうだ。
 
 実装には、ATOKに対してこちらの定義ファイルを適用することによっておこなった。実に簡単だ。
 
 単に文章を打っているだけでは、今までの入力方法が通用してしまうだけに、一向に覚えられないと思われる。そのために、練習ソフトもある
 
 というわけで、この文章は、覚え立てのAZIKをある程度利用して書いている。ある程度、と言うのは、やはり手が未だ通常のローマ字入力に馴染んでいるために、AZIK入力を頭に描く前に手がローマ字入力してしまうのである。AZIKに手が切り替わるまでには、しばらくかかりそうだ。まだ頭の中でAZIKを思い描いてやらないと、手が言うことを聞かない。
 
 こんな面倒なことをしてまで入力方法を変えてどうすんの、って感じなのだが、まぁ飽きたんだからしょうがない。
 
 AZIKの次の段階には、DVORAK配列におけるAZIKにあたる、ACTというのがあるらしい。そこまで行き着くのか、それともAZIKに落ち着くのか、はたまた、気づいたら普通のローマ字入力に戻っているのか。乞う、ご期待!