Librettoに新型登場のこと

ikami2005-04-22

 長らく沈黙を保っていた東芝が本気を出したらしい。
 
 3年ぶりに登場したミニノートPCに東芝の本気を感じた──東芝「libretto U100/190」

 libretto U100のサイズは210×165×29.8〜33.4ミリで、初代Libretto 20(210×115×34ミリ)と横幅や厚さがほぼ同じである。まぎれもなく、ミニノートPCと呼べるサイズである。重量も約1キロ(カタログスペックとしては999グラム)と軽く、携帯性について文句はない。
 
 筐体のデザインも従来のLibrettoのイメージから大きく変わっており、なかなか斬新である。ボディカラーは、ブルーとホワイトの2色が用意されているので、好みに応じて選択することもできる。バッテリーが筐体後ろにはみ出す格好になっているのは、バッテリー駆動時間を重視して、6セル仕様のバッテリーを搭載したためだ。
 
 CPUは、超低電圧版Pentium M 733(動作クロック1.1GHz)を搭載し、チップセットにグラフィックス統合型のIntel 855GMEを採用している。メモリは標準でPC2700/256Mバイト実装しており、最大1GBまで増設が可能。ただし、標準状態で、1つしかないメモリスロットに256Mバイトが装着されているため、増設するためには差さっているメモリを外して、大容量のメモリを装着する必要がある。
 
 HDD容量も60Gバイトと大きく、スペック的には10.4インチクラスの液晶ディスプレイを搭載したノートPCにひけをとらない。また、加速度センサーを搭載し、落下や衝撃を検知して自動的にHDDの磁気ヘッドを退避させる「東芝HDDプロテクション」機能を装備したことも携帯利用が多くなるミニノートPCとして高く評価したい。

 とな。
 
 俺は以前にLibretto60とLibretto ff1100を使用していた。Lib60は俺にとって最初の携帯型MP3プレイヤーだ。HDDだからいくらでも入ったし、カーステレオに繋げたり、今どきのiPod的なことを当時やっていた。もう10年くらい前になるのか…。
 
 Librettoは小さくて持ち運びには素晴らしいのだが、キーボードが非常に難点だ。特にLib60のキーボードはシリーズで最もキーピッチが狭いモデルだったので、背中を丸めて手を縮こまらせて打つことになって、非常に疲れる。
 
 余りに打ちづらいので、秋葉原のチチブ電気でLibretto70のキーボード部分を買ってきて、Libretto60に移植実験を試みたりしたなあ。フィルムケーブルのピッチが違うので、フィルムをハサミで切ってピッチを合わせる。それをムリヤリ刺し込むのだ。うまく接続できても、打てないキーがあったりするので、キー変更ユーティリティなんかを使って、キーの入れ替えをおこなわなくてはいけなかったりする。まぁ、そんな苦労ばかりかかることをよくやったものだ。
 
 Lib60はなんやかんやでかなり長い間現役であった。メモリが24Mしかなかったのと、Windows95だから音が出るプログラムが同時に一つしか動かなくて不便だったが、同時になんでもやったりしなければ十分なPCだったのだ。
 
 さて、今回のLibrettoはどうだろうか。やはり時代は進んでいる感じ。動作クロック1.1GHzのCPUがこの小さな箱の中で動くのか。Lib60の頃は普通のノートに比べてかなり非力な感じがあったものだが、こいつは俺の愛機Let's Note CF-R3と同クロックなのである。
 
 しかし実際に俺が買うかというと、なかなか難しい。今の俺にはリナザウ(SL-C860)がある。携帯用途にはこれで問題ないのである。これでじゅうぶんインターネットが出来てテレビ録画が見られてMP3が聞ける。逆に、Librettoは胸ポケットに入らないではないか。
 
 かと言って、持ち運びのメインPCとしてはどうか。残念なことに、A5ノートは少し小さすぎる。仕事として使うにはもう少し大きなキーボードと、大きなディスプレイの方がいい。どちらも小さすぎると非常に疲れるのだ。肩が。首が。やはり俺には、軽いB5ノートの方に軍配が上がる。
 
 うーん、俺にはこのLibrettoは少し遅れて来すぎたようだ。