交通事故のこと

ikami2005-04-20

 いやービビった。横浜駅に向かって歩いていたら、「パーン!」という乾いた音を聞いた。なんの音だろうと音がした方向を見ると、40mほど先で、車がハンパな位置に止まっている。その先には人が倒れていた。交通事故らしい。
 
 そばに行ってみると、倒れた人は、車から2mほど先で倒れていて、まだ意識があるようで、体を起こして立ち上がろうとしたが出来ないようだった。腰か足のあたりを強打したのだろう。車の運転手らしい女性がその被害者に対して泣きながら必死に謝っていた。悪いのは運転手側のようだ。そこにはすぐに人だかりが出来て、何人かがそばに寄って事故被害者の様子を確かめている。
 
 被害者は普通に受け答えが出来るようで、それを見て俺は安心した。飛ばされた距離も比較的短いので、ひょっとしたら軽い打撲で済んでいるかもしれない。だが運が悪いと背骨とその中の神経を損傷しているかもしれない。ほんの一瞬にして運転者が加害者に、歩行者が被害者になった。こういうのを見ると運転するのが少し怖くなる。
 
 被害者が軽症だといいのだが。俺はそのとき何か自分に出来なかったかと考える。やや遠くで起きた事件とはいえ、現場に辿り着いてもただボーっと眺めていたことを後悔した。自分には被害者の容態について確かめるある程度の知識があったのにもかかわらず、それを使わなかったのだ。