北尾吉孝とアル・カポネのこと
一方で、50歳を過ぎてから、数十億円以上とされる私財を社会に還元する福祉活動に熱心に取り組んでいる。親から虐待された子供たちのケア施設を週末に回ったり、施設建設を計画。神戸の児童施設には多額の寄付をし、子供からの感謝の手紙に涙するなど、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いから想像できない繊細な一面もある。
とな。
朝日新聞グループであるところの日刊スポーツ誌が、SBI北尾氏に援護射撃、ってところだろうか?
確か朝日新聞はホリエモンに肩入れしているところがあった筈だが、まぁフジの手足を奪う存在であれば誰でもいいってわけか。
慈善事業と聞いてすぐ胡散臭く感じてしまうのは金持ちではない俺のひがみ根性なのかもしれない。しかし、やはり慈善事業というものは影でひっそりとやるもので、新聞で大々的に報道されるようなものではないと思う*1。
派手に慈善事業をやった人と言えば、アル・カポネを思い出す。彼はシカゴマフィアのボスであり、密造酒製造販売を牛耳り、生涯で400人の殺人に関わり、暗黒街の帝王と呼ばれる一方で、慈善事業を大々的におこなっている。
カポネは職にあぶれた貧しい人に対して無料でスープを提供した。彼の慈善事業については、カポネ自身が新聞記者を集め取材させ、もちろん新聞にでかでかと掲載され、シカゴ市民から喝采を浴びている。
「120,000 MEALS ARE SERVED BY CAPONE FREE SOUP KITCHEN
(カポネ 無料給食12万食提供)」
しかし、これには隠された真実が存在する。カポネはこれによって自分のイメージを改善させる一方で、実は街のパン屋や肉屋を脅迫して食材を提供させていたのである。*2
北尾吉孝氏にアル・カポネを重ねるのは、北尾氏に失礼だろうか。
それとも、アル・カポネに失礼だろうか。
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