堀江ニッポン放送出演拒否のこと

ikami2005-03-25

 中島みゆきNO…“堀江ニッポン放送”出演拒否の意向

タモリ倉本聰氏も 今後の番組編成に大きな影響
 ニッポン放送の深夜の看板番組「オールナイトニッポン」の人気パーソナリティーだったシンガーソングライターの中島みゆき(53)、タレントのタモリ(59)らが、堀江貴文社長(32)率いるライブドアが同局の経営権を握った場合、番組降板や出演拒否する意向を示していたことが24日までに分かった。

 とな。
 
 ひとり上手と呼ばないで
  ひとりが好きなわけじゃないのよ
    (「ひとり上手」中島みゆき
  
 ニッポン放送社員だけでなく、パーソナリティたち(しかも重鎮)にも嫌われたホリエモン
 
 まぁ当然かなという気がする。ホリエモンはラジオに携わる人々をあまりにも無視しすぎた。それは彼らを無視するのと同じ事なのだ。
 
 これがいわゆるIT業界であれば、社員の人達が一生懸命作り上げたシステムを、金で買収して内容物をかっさらってしまえばいいのだから、事は簡単だ。買収後に「こんなクソ会社にいられるか!」と優秀な社員が離散したところで、彼らの成果物としての優秀なシステムは残っているから、何もないのとはだいぶ違う。
 
 だが、ニッポン放送のような、コンテンツがメインとも言える会社は、そうもいかない。一連の騒動の中で、アナウンサーの相当数が退社したりだとか、今回の出演拒否宣言だとかで、コンテンツを作る人達が離散してしまうと、クオリティが如実に落ちてしまう。システムのように、元社員の過去の遺産に頼るわけにもいかず、会社としての価値はガタ落ちとなる。
 
 ここで即座に思い出されるのは、エイベックスの浜崎あゆみ騒動だ。
 
 あゆ移籍決意「エイベックスは終わった」

 大手レコード会社「エイベックス」で浜崎あゆみ(25)らを育てた松浦真在人専務(39)ら2役員が経営路線をめぐる対立から辞任した問題で、浜崎が2日夜、自身の公式ホームページに「松浦氏のいないエイベックスは…、終焉(しゅうえん)となる」などとの依田巽会長兼社長を批判する声明を発表した。さらに自身の去就についても「彼とともに決める」とし、移籍の意向を鮮明にした。

 この騒動は結局エイベックス側が即座に反応、役員を復帰させることで事なきを得た。重要なコンテンツであるところの浜崎あゆみを引き止めるためになりふりかまわぬ行動に出たわけだ。
 
 “あゆ効果”辞任の2人が復帰…エイベックス“お家騒動”

 ◆7月30日 役員会で、千葉氏の解任動議が可決されたことを不服とした松浦氏が、依田会長兼社長のの解任動議を求めた。しかし否決されたため、松浦氏は辞表を提出

 ◆8月1日 エイベックスが松浦、千葉両氏の取締役辞任を正式発表

 ◆8月2日 社員集会で松浦氏が「これからもいい音楽を作っていきたい」と新レコード会社設立を示唆。同社所属の浜崎あゆみがHPで「松浦専務の辞任はエイベックスの終焉」と緊急コメントし、松浦氏に追随して移籍する決意を宣言。他の同社所属アーティストも追随の構え見せる

 ◆8月3日 午前中に松浦、千葉両氏の同社復帰を発表。夜には会見が行われ依田会長兼社長が名誉会長に、後任の社長に小林敏雄常務が昇格した

 んでもって、今回のパーソナリティ出演拒否騒動では、ホリエモンは何か手を打つのだろうか?事態を見守りたいが、もともとフジテレビを手中に収めるのが目的だったんだろうから、無反応なのかな。
 
 でもフジテレビの看板番組、笑っていいとも!のメイン司会はタモリだぜ。フジの経営権にもかかるとなると、今回同様に、フジテレビに恩義を感じる人たちの離散もあるか?
 
 ドライな買収騒動の中での、こんなにもウェットな会社と人間との関係を、バカにする向きもあるだろう。しかし、これもまた一つの会社と人間の形である。人は石垣、人は城。これもまた真実。ゼニで誰でも何でも動かせる思とったら、痛い目に遭いまっせ。
 
 堀江貴文という人は、人をやる気にさせることに長けている人のようなことが書かれてあったりしたが、どちらかというとそういうことは不得意なのかな。自分がどういう発言をすると周りにどういう影響を与えるかという事にあまりにも無頓着であった感じがする。きっと頭はいいんだろうから、少しは学習して、これからはもっと慎重にやるのかね。