音声通話定額サービス開始のこと

ikami2005-03-15

 ウィルコムが、ついに始めるようだ。ケータイで音声通話定額。

WILLCOM、月額2,900円の音声定額サービスを5月1日から
 WILLCOMウィルコム)は、同社端末同士での音声通話定額サービス「ウィルコム定額プラン」を月額2,900円で、5月1日より全国で開始する。7月1日からは、同プラン契約者を対象にパケット通信定額サービス「リアルインターネットプラス[1x]」も月額2,100円で提供される。同社では、両プラン合わせて月額5,000円で音声通話からデータ通信までを定額で利用できるとし、積極的に展開していく。

 もともとPHSはNTTのISDN網を使っていたから、通話をするたびに接続料金が必ずかかっていた。これが通話料金を割高にし、定額化の足を引っ張っていたのだが、NTT網をバイパスすることに成功したようだ。

 15日には、都内で記者向けに説明会が開催された。壇上に上がったウィルコム 代表取締役社長の八剱 洋一郎氏は、定額で音声通話を提供する技術として「ITX」を説明。独自のIPバックボーンの構築により、従来、NTTの回線を使用することで発生していたアクセスチャージを発生させずに音声通話が実現できる目処が立ったとし、これにより定額で音声通話が可能になったとした。

 メドが立った時点で定額サービスを発表、というところが今までと違うところ。これまでは保守的なサービス開始を余儀なくされていたが、資本注入されると戦略的なマーケティングが出来るわけだ。
 
 そういえば過去に、JM-NETという妖しい会社が携帯電話の音声通話定額サービスをぶち上げて話題になったことがあった。
 
 JM-NETモブデム事件
 
 俺の知り合い筋の印刷会社にパンフの印刷の発注があったりで、危ないからって止めたりなんてこともあったな。
 
 これは当然のようにポシャり、詐欺であったことが分かっている。親会社の大盛工業に対する株価操作が目的?などと色々取り沙汰されたが、実際誰かが儲けたのだろうか。
 
 今回のウィルコムの音声定額サービスは、PHSというツールにおいて出るべくして出たサービスという感じがする。NTT DoCoMoもASTELもマネできなくはなかったんだろうけど、NTT DoCoMoは早いとこ潰したいし、ASTELは鷹山だしで、どうにもならなかったんだろう。
 
 俺はあんまり音声通話を使用しないのだが、カップル向けや遠隔地の家族向けなんかに新たなユーザを開拓することが出来るだろう。