MARSFLAGのこと

　MARSFLAGという検索エンジンが話題らしいね。

検索結果を画像で表示できる「MARSFLAG」を眞鍋かをりが実際に体験
　マーズフラッグは8日、検索エンジン「MARSFLAG」ベータサービスの提供開始を発表した。検索結果をサイトのサムネイル画像で一覧表示する点が特徴。

　
　マーズフラッグというのは開発元の会社名で、最近プロトコーポレーションの子会社になっている。旧有限会社ビーボイド。
　
　資本金300万円の有限会社から、いきなり4億9,300万円の株式会社になったようだ。この増資額の根拠はイマイチ分からない。
　
　どうしてまた増資したのかなと、ビーボイドのここ最近の業績を見てもイマイチぱっとしない。昨期は赤字に転落しているようだ。その間ずっとこのエンジンを作っていたのかな？

　　　　平成14年8月期　平成15年8月期
売上高　　69百万円　　　24百万円
経常利益　13百万円　　△27百万円
総資産　　32百万円　　　18百万円
純資産　　23百万円　　△10百万円

　まぁ、武井信也ビーボイド社長と入川達三プロト社長の間で相通じるものでもあったのだろうか。出資金額は1口につき50,000円と額面増資であって、なんのプレミアムもついていない。実にドライな第三者割当増資にも見える。流行りのM&Aっすか。村上ファンドっすか。ホリエモンっすか。

　発表会では、中古車情報誌「Goo」などを発行し、マーズフラッグの主要株主でもあるプロトコーポレーション代表取締役社長兼マーズフラッグ取締役の入河達三氏が挨拶。「ユーザーとの接点を重要視し、いかに自社のWebサイトへ人を集めるかを相談していた時にマーズフラッグと出会った」とした上で、「今までは検索しても結果が1,000も2,000も表示されてどれを選べばいいかわからなかったが、MARSFLAGは見やすく探しやすい。我々の求めている集客力とシナジーがあるのではとの考えから第三者割当を引き受けた」との経緯を説明した。

　主要株主というか、99.4%の株を握ってるんだから、オーナーだわな。よくわからんのだが、4億9,000万の増資を受けると言っても、それによって武井社長は株主としての発言権がほとんどゼロになるわけで、亀渕昭信ニッポン放送社長（かめぶっつぁん）と同じく、雇われ社長ということになる。悪どいことを考えるなら、エンジンだけ作らせておいて、ちょっと業績が傾いたときに株主総会で代表職をクビに、なんてこともありうるわけだが、その辺も望むところだったのかな。
　
　実を言うとこの社長、友達の知り合い筋って感じで、8年前くらいに会ったこともあるんだが、写真の顔を見ると当時とたいして変わっていないなあ。エネルギッシュな人だとは思ってたけど、まさかプロトの子飼いになるとは思ってもいなかった。
　
　そういえば、プロトと言えば、就職してはいけない会社ブラックリストにも堂々名を連ね、就職雑誌の常連といういかにも離職率高そげな会社として有名だが、まぁそんなことはどうでもいいですね。