マンション投資のこと

　友達が南青山に20坪で6,000万円のマンションを購入したらしい。自分で住むのかどうかまでは聞いていないが、投資的な意味合いもあるとのこと。
　
　マンションって、これから値上がりするってことがあるのだろうか？都心においてもマンションは供給の方が需要よりも勝ってる気がするのだが。土地は再びバブルが発生すれば値上がりすることもある、というか都心の土地はちょっとバブってきてるという話があるけども。
　
　よくワンルームマンション投資などというものがもてはやされたりしているが、結構マユツバなのではと思っている。間違ってたらごめんなさい。まぁ証券マンが一生懸命に売ろうとするファンドなんかと同じで、誰かが一生懸命プッシュするようなものはたいして儲かるものなわけがないのだ。ましてや借金してワンルームマンションを購入して利ざやを稼ぐなんてをや。インフレ時代ならいざ知らずデフレの現状では難しいだろう。
　
　この前、知り合いから聞いた話では、分譲マンションでも、玄関を２つ作って、片方の玄関から入れる１部屋を事務所等向けに貸せるようになっているものがあるという。それで得られる家賃収入によって、多少なりとも月々の返済を軽く出来る、というわけだ。単なる分譲ではなく、投資的な意味合いを少しだけ含んだタイプ、とでも言うのだろうか。
　
　考えてみれば、俺が前に住んでいた中野区では、一見普通の一戸建てに見える建物でも、よく見ると2階に通じる階段が作ってあって、2階の何部屋かをアパートとして貸し出し、大家が一階に住む、という感じになっている建物が結構ある。家賃収入をローンの足しにするという発想としてはそういうのと同じなのだろう。
　
　また、たまプラーザに住む俺の叔父は、10年ほど前までは、一部屋を大学生に賄い付きで間借りさせていた。今では大学生といえども普通のアパートやマンションに住む人が多いだろうから、同じ手は使いにくいだろう。これも以前は家賃収入をローンの足しにする当時としては有効な方法だった。
　
　さきの独立住戸付分譲マンション（とでも言うのか？）はデベロッパーがそういう手法を開発して、分譲マンション販売の上での客のメリットの一つとして提供しているもので、これが実際に機能するものなのかは分からない。その独立部分を借りる人が誰もいなければ単に邪魔な一角になってしまうだけである。それを恐れて買わない人がいないように、家賃保証なんかを付けて売ったりするのかもな。その代わり旨みは当然薄くなる罠。
　
　俺は当分賃貸のつもりではあるのだが、最近わりとまわりでマンションやら一戸建てを購入してる人が増えてきていて、気になってくるのは自分の信用力というものだ。俺はいったいいくら借りられるのか。知り合いは都市銀行に借りる交渉をしに行ったとのことだ。俺も、冷やかし半分で一度行ってみようかな。