大学病院がダメのこと

ikami2005-02-22

 たけしも入院した東京医科大学病院の“ダメぶり”が、医療関係者の間で話題となっているようですね。
 
 試しに調べてみたら、出るわ出るわ。読売がやたらに問題にしてるみたいだが、何か遺恨でもあるんだろうか。
 
 東京医大心臓手術 バイパスでも8人死亡
 東京医大 相次ぐ死亡例 大学病院 根深い“病巣”
 死亡例「ゼロ」記載
 「勤務先の東京医大でマヒ」元助教授が賠償提訴へ
 
 で、この東京医大病院、どうなんでしょう。えらいもので「がん治療の実力病院」とか「安全重視 病院ランキング」とか「患者が決めた!いい病院総合ランキングベスト30」には載ってない。
 
 たけしの「死ぬための生き方」では、東京医科大学病院に入院中の話が出てくるが、特段悪い話は出てこない。実際、担当医の話では、たけしの顔は本来、事故前の顔とほとんど遜色ないくらいに治せたらしいのだが、これで元通りになってしまってはせっかく事故に遭ったのに何もなかったのと同じになってしまうとのたけしの意向で、あの状態に留められたとのことだ。というわけで、治せるだけの腕はある人だったのだろう。
 

たけしの死ぬための生き方 (新潮文庫)

たけしの死ぬための生き方 (新潮文庫)

 
 「総合ランキング「グッド・ドクター」150」のグッドドクターにも、東京医科大学病院から2人の評判のいいドクターが名前を挙げられている。要するに、いい医者もいれば、ダメ医者もいるということ。
 
 もっとも、大学病院においては、実際のところ実験台的な扱われ方をすることはあるようだ。偉い先生の論文の材料にされるなんてこともある。前に、両性具有に関する同人誌を買って読んだことがあるが、その中で、裸になっていろんなポーズを取らされて、写真撮影されるシーンが出てくる。これもどこかの学会での発表材料にでもされたことであろう。医療の名の元にいい見世物にされているわけだ。
 
 俺が大学病院には行くまいと決めたのは、「病院で死ぬということ」を読んでからだった。
 
病院で死ぬということ

病院で死ぬということ

 
 この中で出てくる話だが、移植手術の権威である医師が担当した患者がたまたま移植対象としてうってつけであるために助かる可能性があったにもかかわらず死亡宣告された、というのがある。俺はそれまでドナー希望のカードを常に携帯していたのだが、このエピソードを読んでから持たなくなった。もし仮に俺が事故にでも遭ってそういう医師の元に担ぎ込まれたら、たまらない。
 
 もともとでかい病院は初診で紹介状が必要だったりと面倒が多い。なぜかものすごく沢山の人が待ち行列を作っていて鬱陶しくてしょうがない。まったく、風邪ごときで大病院に行く人の気が知れない。どうせたいした違いのない薬を処方されておしまいなのだから。インフルエンザだって、どこも同じ検査でインフルエンザと判明して、どこも同様にタミフルを処方するのだ。
 
 俺はわりとよく咽喉を悪くしやすいので、耳鼻科は選んでいるが、開業医系のところにしている。そこは設備においても遜色ない。過去に血管性頭痛を患ったときも、開業医系の脳神経外科にかかった。MRIを撮ってもらって、特に問題なしだった。仮にそこで何か問題が発覚してより高度な医療が必要になったら、どこかの大病院に掛かれば良い。
 
 どちらにしても、病院は選ばないといけないわけだ。どこが参考になるかも問題なのだが、「診療科別ランキング トップ10」とか、なにか指標となるものが欲しい。少なくとも悪いニュースに出てくるような病院には関わらない方が良いというものだ。