SC420にACS-7500のこと
さて、会社で購入したPowerEdge SC420だが、結局サーバマシンとして利用することになった。
現環境を引き継ぐ必要があるので、ATAを利用することになる。このマシンはATAが1ポート出ているので、それを使うのだが、ACS7500をマスター、バックアップ用のHDDをスレーブとするのは、マウント位置の関係でムリであった。
よって、新たにATA133カードを増設。FreeBSDで使えるものでアレルギーのないものを選択、ということで、試しにSil0680を載せたカードにする。
今回は特に関係ないのだが、Sil0680はRAID機能を搭載している。それは一応FreeBSDでもサポートということになっているが、以前に別のSilicon Image社のチップでRAIDタイプのATAを利用した時に、RAIDを試してみたのだが、実際には単なるATAとしてしか認識させることができなかった。調べた感じでは、どうもこのチップも同様な現象が出るようである。というわけで、某社のサーバに増設するRAIDカードはSilはハズすことにしよう。おそらくHighPointのHPT372あたりにすると思われる。HighPointはまだ痛い目にあったことがない。
SC420は33MHzのPCIがいくつも出ているので、この手の増設は自由で便利だ。
で、肝心のACS7500なのだが。SC420は非常に立派な前面パネルがあるので、普通のやり方では、ACS7500のインジケータ部が邪魔になって利用できなさそうに見える。とりあえず必要ないCD-ROMをはずして、ACS7500のマウントを試みることにする。
DELLのマシンというのは、ネジレス化が非常に進んでいる。これは面倒がなくて素晴らしい。その徹底した思想はかなり感動的だ。一般的なケースを使う気が失せてしまうほどだ。ケースだけ市販されないものかな。これはもちろん出荷時のPC組み立てが楽だということもあるだろうが、1年間オンサイトサポート等、出張サポートも売りであるだけに、サポートの際の手間を減らすことにも一役買っていると思われる。これは各社見習うべき部分だと思う。
CD-ROMのマウントにおいても、プラスチックのマウント器具をネジ止めするのみで、ケースからの設置・取り外しにはネジが必要ない。もともとこの手の作業は、ケースの両側からネジをドライバーで回す必要があって、非常に面倒な部分なのだ。このマウント器具を、ACSにも応用してみることにする。
普通にマウントすると前面パネルに当たるので、少し手前に入るようにネジの位置を調整したら、なんとかパネルの手前に設置することに成功した。
5インチベイの蓋を取り払ってみると、運良くACS7500のリムーバブルHDDケースと高さが合っているので、うまく5インチベイを通りさえすれば、ホットスワップも可能っぽい。と思ってACS7500からリムーバブルケースを抜こうとしてみたら。
と、通らない…。
ACS7500のリムーバブルケースは、いわゆるCD-ROM等の、5インチベイにフィットしたサイズよりも、少し大きいのだ。というのは、ACS7500は5インチベイから少し出して運用する前提だからだ。
というわけで、俺がどうしたかというと。
ヤスリを買ってきて、リムーバブルケースの両端をせっせと削った。両端はプラスチックなので、ひたすらヤスリを往復させていると、いつかは5インチベイを通る大きさまでリサイズすることが出来る。出来るのだが、非常に地味で疲れる作業。
削ってみると、通った!うわーい。
というわけで、これによりSC420へのACS7500のマウントは成功。あと2つほどHDDケースを削らないといけないのだが…ションボリ。
これでとりあえずサーバ入れ替えの目処は立ったと言える。現サーバは1.4Gほどのマシンだから、倍以上の速度は期待できそう。実際のパフォーマンスにどのくらい現れるか楽しみだ。