霊媒師のこと
つい最近知り合いになった人が、あるお金持ちから聞いた話。
「有能な霊媒師と一緒に事業をしなさい」
なんと。事業に霊媒師が不可欠とな。それも、お金を取る霊媒師ではダメとのこと。お金を取ると力が弱まるからだそうだ。ということは、ナチュラルに霊感が強い人間で、それを商売にしてない人ってことか。
と頭を整理していてふと気付く。俺、霊なんか信じてないじゃん、と。
信じてないというか、いないことが分かってしまった、というか。
幽霊と言うものがもしいるとすれば、もう少しファンタジー味溢れる人生が送れたかもしれない。今でも夜の暗闇は少し怖いが、そこに幽霊がいるかもしれないからではないのだ。まっくろくろすけがいるからでもないのだ。
俺が小さい頃は、何度か怖い思いをした。前にも書いたが俺の実家はだだっ広い古民家で、家の中に一人では怖くて行けない場所があった。映画「シャイニング」に描かれる恐怖の中に、誰もいないはずの廊下に感じる人の気配、というものがあるが、俺も誰もいないはずの隣の部屋で物音が聞こえたり何者かの足音を聞いたことがあった。
それが霊の歩く音だったのか、ただの幻聴だったのかは、今ではもう分からない。俺は大人になるにつれ不審な音を自然現象として片付けるようになり、妙な気配も感じなくなった。だから霊というものは、そういうファンタジーを信じる人にとってはきっと存在するものだろうが、俺にとっては、いない、ということなのだ。
信ずるものは救われるのか、信じなくても同じなのか、よく分からないが、とりあえずいい経験になりそうなので、一度霊媒師に掛かってみることにする。その時はまたここに書くとしよう。
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