「リーダーシップ」

ikami2005-01-15


 俺は風呂で本を読むのだが、風呂の中にそう長い時間いるわけではないので、分厚い本だと読了するのに相当月日を要する。よくある自己啓発本なんかは字がでかいし内容薄いしであっという間に読んでしまうが、分厚い本だと途中で飽きたり別の本に浮気したりする。この本は結構分厚い本なのに2ヶ月余りかけて最後まで飽きずに読むことが出来た俺にとって珍しい本だ。

リーダーシップ

リーダーシップ

 9.11事件当時にニューヨーク市長だったルドルフ・ジュリアーニの書いた本。あの時点で急に脚光を浴びた彼だが、彼の仕事は9.11の事後処理というよりも、それ以前からのニューヨーク市の建て直しにあったようだ。

 多分に自画自賛的な内容だけど、実際にニューヨークを安全な街にした功績は大きいと思う。この人はデータを重んじ、データベースを駆使して市にとって必要か不必要かを取捨選択している。さまざまな指標を用いているようだ。中身が気になるなあ。俺もそういう業種に携わってるんだから見習わないとなあ、と思うけど、いったいどこから手をつけたらいいんだか。紺屋の白袴状態か。

 人材について適材適所を徹底しているが、そのためにはまず適材となる人材が必要だな。人脈って重要だわなあ。その点で俺の人脈は極端に技術系に偏ってる気がしないでもない。

 彼は朝一のミーティングを必ず行う。自分の考えを全体に知らしめる、部下の仕事に対して常に注目しているアピールとして有効だと思う。

 問題があった時のリーダーとしての行動。ケツをまくると部下はついてこなくなる。

 リーダーシップとは何かについて、いい勉強させてもらえる本だと思う。彼と同じ仕事をするには睡眠時間を相当削らないといけないが。